ダゲスタン侵攻

 ダゲスタン自治ソビエト社会主義共和国は、ソ連解体後の92年3月、ロシア連邦を構成するダゲスタン共和国となりましたが、同共和国は、旧ソ連の中でももっとも多民族の共和国として有名で、30もの言語、民族による種分けが可能ということです。また、カスピ海に臨むダゲスタンには油田やガス田の開発が進められており、ロシア連邦にとって重要地点となっていますが、このうち石油はパイプラインでチェチェン共和国の製油所に運ばれており、地域の複雑な政情の影響を受けています。

 チェチェン共和国独立宣言後、同共和国との土地をめぐる紛争が多発し、99年にはチェチェンの武装勢力がダゲスタンに侵入したことで、ロシア軍の大規模な軍事介入を受けました。 

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